円覚寺を後にし、そのまま直進して踏切を渡り池を越えて、鎌倉街道に出ます。左折し、門前、かまくら口悦、鉢の木といった懐石料理店を通り過ぎたところ、道の向こう側に郵便ポストと浄智寺への案内板が見つかったら、鎌倉街道を横断し、浄智寺への坂道に入りましょう。
JR北鎌倉駅からの行き方も似たようなものですから省略します。
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山ノ内一四四五番地というのが小津が終の住み処でした。一軒家を買い、引っ越したのは1952年。約11年、人生の1/6を鎌倉人として過ごしたことになります。とはいえ、シナリオ執筆のために茅ヶ崎に行ったり蓼科に行ったりで、実質はかなり短かったでしょうけども。
現在そこには、小津とは無関係の普通の人が住んでいます。したがって、この散歩ではそのお宅に押しかけるようなことはしません。ただ、周囲の雰囲気を知るにとどめることにしましょう。
ラピュタ阿佐ヶ谷のメールマガジン“メイルトレイン”2002/08/22号 [vol.129]によれば、スタッフのオオシマさんはこのお宅に伺ったようです。いいなあ、いいなあ、いいなあ。
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さて、浄智寺への参道は途中で二手にわかれます。右側の道はそのまま浄智寺正面へ、左側の道は浄智寺の脇を通り、そのまま行くと葛原ヶ岡ハイキングコースに入ります。
この左側の道をしばらく歩いたところにある脇の小さなトンネルをくぐった場所に、そのお家はあるということです。周囲は緑でいっぱいです。弁天すしから酔っぱらって帰ってきた道。僕もそんな気になって歩いてみます。
このトンネルは特定できるのですが、日本画家・故小倉遊亀さんの私有地内であり、本ページへの掲載は差し控えます。ご自分で確認してみてください。
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「帰宅 入浴 晩酌 コンテ立てる 草疲れる」(1959年3月5日の日記より)
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