[↓2021年]

2022年に観た映画の一覧です

星の見方(以前観たものには付いてません)
★★…生きててよかった。
★…なかなかやるじゃん。
○…観て損はないね。
無印…観なくてもよかったな。
▽…お金を返してください。
凡例
#通し番号「邦題」監督/製作年/製作国/鑑賞日/会場[星]

#18「K.G.F: Chapter 2」 Prashanth Neel/2022/インド/May 7/池袋HUMAXシネマズ○
オリジナルであるカンナダ語版のあとでテルグ語版を観る。どちらが発話されているか識別はできるが内容までわからないので大勢には影響がない。前作と違い、言語違いによるシーンの入れ替えもなさそう。とにかく映像と英語字幕を追い続ける。Rockyのマザコンがインドの一大事となる壮大な物語。カラシニコフやBig Mamaによる圧倒的な火器攻勢から鎚は剣より強しという基本まで、RockyとSanjay Duttの死闘はつづく。たまに入るギャグ、Nepotisimのくだりとか、Jimmy Carterの登場とか、必要かな。息抜き狙いなら、頻繁に戻ってくる現在シーンがあるし、お茶汲みのおっちゃんもいるし。さて、エンディングはChapter 3の計画があることを明確に示している。どういう設定なのか興味津々。まさか、Rockyには双子の弟がいた、とかじゃないよね。音響がいまひとつだった。せっかくならIMAXで観たかった。本作にも出演しているMohan Junejaの訃報がこの日あった。R.I.P。
#17「Kaathuvaakula Rendu Kaadhal」 Vignesh Shivan/2022/インド/May 4/SKIPシティ映像ホール○
また、観たかった新作を日本で速攻上映。日本のインド人コミュニティすばらし。今度は“Lady Superstar” Nayanthara作品。婚約者のVignesh Shivanが監督で共演がVijay Sethupathiとくれば誰もが『Naanum Rowdy Dhaan』を想起するだろうが、今回はあれほどの快作にはならなかった。もうひとりの共演者が最近絶好調のSamantha。NayanとSamantha同時に好かれるVSPという二等辺三角関係。ぜいたくだ。残念ながら話はつまらなかったので、ひたすらNayanとSamanthaを拝むのが吉。そういう意味で満足である。今回はSamanthaへの対抗上Nayanも若いときのようにがんばって踊ってた。VSPとふたりとの重婚式(?)では、ヒンドゥー教徒のNayan側とイスラム教徒のSamantha側で客席を幕で分け、前者はベジ、後者はノンベジで、互いに料理を密かに交換していた。イスラム教徒もあのベジ料理は好きなのだろうか。興味深い。晩ご飯にビリヤニを食べ、帰宅途中にチョコアイスバーを買って帰った。
#16「パリ13区」 Jacques Audiard/2021/仏/May 2/新宿ピカデリー★
デプレシャンの『そして僕は恋をする』以降、個人的にはひさびさにフランス映画らしさをフルに感じる恋愛映画。原題は『Les Olympiades』で13区にあるニュータウンのこと。ドイツ出身の建築家Michel Holleyの設計で、なかなかかっこいい。治安のよしあしは不明だけど、今度行ってみよう。国語教師の陽気なアフリカ系青年Camilleと自分の立ち位置が見定まらない台湾系女性Émilie、ボルドーからやってきたEma Watson似の謎めいたアラサーNoraの移ろう関係を18禁にもかかわらず爽やかに描写している。モノクローム作品だがCamgirlのAmber SweetがPC画面で“営業”する一シーンだけカラー。説明的で余計なエピソードは一切ない。しかも、はっぴいえんど。コテコテのインド映画まみれからこういう映画に戻ってくるとほっとする。ときどきはこういう作品に触れたいものだ。もちろんインド映画もいい。でもスパイス飽和状態がつづくと精神衛生上よくないよ。
#15「男たちの挽歌」 呉宇森/1986/香港/May 2/新宿武蔵野館○
『ならず者』と『恋する惑星』の間の香港のイメージをくれる映画。(ついでにいうと台北も出てくる。) 懐かしい。36年前の作品だが、初見は1993年。その頃、香港映画を結構集中して観てはまっていったわけだ。2丁拳銃をぶっ放す周潤發メインのイメージが強いが、主演はあくまで狄龍。警官を志す弟(張國榮)が父親(田豐)の死を境に、かつては慕っていた極道の兄(狄龍)を憎むようになる。足抜けし服役後は的士運転手となった兄は弟との和解と弟の身を守ることに苦悩するというテルグ映画にはないファミリーストーリーで、建て付けは日本の仁侠ものである。いまはもう存在しない香港がそこにある。市民の味方、皇家警察。あの頃は仲のよかった呉宇森(監督)と徐克(プロデューサー)も出演。Wiki見たらインド版リメイクがあるんだね。観てみたいけど、Sanjay Duttか。Jacky役はKarisma Kapoorだし、金出したくないな。
#14「ドライブ・マイ・カー」 濱口竜介/2021/『…』製作委員会/Apr. 23/TOHOシネマズシャンテ○
アカデミー賞作品賞ノミネート、国際長編映画賞受賞の昨年度作品。帰国してようやく観られた。村上春樹の同名小説が原作とのことだが、幸か不幸か読んでいない。始まってみれば、いつものムラカミテイストなストーリー。インテリ濱口監督がどのように料理しているのか。これまで濱口作品は観たことがなかったのだけど、今回、村上春樹原作以外に、舞台が広島、主演が西島秀俊というポイントから興味を持っていた。西島秀俊は僕が若い頃にお世話になった方の息子なのである。顔似てるよ。タイトルからしてクルマも重要なキャラ。赤いSAAB 900 Turboである。これを寡黙な三浦透子が運転する。かっこいいよね、SAAB。広島市環境局中工場もかっこよかった。多言語版『ワーニャ伯父さん』とシンクロする現実に苦悩していた主人公はふっ切れた。ラストシーンまでの過程を推測するのは楽しいが、答がオープンなのでWordleよりむずかしいな。緑内障とほほの傷のエピソードは弱い気がした。何か見逃したかも。
#13「K.G.F: Chapter 2」 Prashanth Neel/2022/インド/Apr. 17/SKIPシティ映像ホール○
COVID-19のせいで公開が遅れて帰国までに観られないことがわかったときの落胆たるや。しかし在日インド人コミュニティの力は公開即日上映を日本で実現。その日はしごとの関係上行けなくなったが、ヒンディー語版だしまあいいかと。で、この日のカンナダ語版上映会に川口まで赴いた。諸々考慮すると2,800円は高くない。外国人料金ではなかったことを祈る。『K.G.F: Chapter 1』から3年、Rocky Bhai登場時は興奮した。実際に訪れたK.G.Fで歩いた道が出てきて、また興奮。正直なところ、成り上がりストーリーのChapter 1の方がおもしろいし、GarudaがSanjay Duttに勝っている。それでも続篇としての本作は合格点である。語り手はAnant NagからPrakash Rajに交替(なぜ?)。PMのRamika SenはIndira Gandhiだと思うが、なんで名前変えたのかな? 演じるRaveena TandonはSrinidhi Shettyなど足元にも及ばない美人だった。最後のオチにはいささか驚いた。どぜうがもっといるといいね。
#12「アネット」 レオス・カラックス/2021/仏=独=白=米=日=墨=瑞/Apr. 9/ユーロスペース○
帰国一本目はカラックス。超ひさしぶりだけど、相変わらず濃い映画を撮るひとだ。驚きのミュージカル、しかもほぼすべてのセリフが歌。これをAdam Driverが主演するという。相手役はMarion Cotillard。(李香蘭+Anna Karina)/2って感じ。コメディアン(Adam Driver)とオペラ歌手(Marion Cotillard)の恋の末生まれるアネット(ふたりの娘)は文字通りのあやつり人形。この設定で魅せる映画を撮ることができるカラックス。『ポーラx』で暗い気持ちになり、以降はあまりチェックしていなかったが、話は重いもののカラックスらしい作品がまた観られたことはよかったよ。オープニングとエンディングにカラックス自身が登場。Adam Driverに過去暴力を受けたと主張する6人の女性に水原希子がいるのはすぐにわかったが、Angèleもいるのにまもなく気がついた。Super Bowlが“Hyper Bowl”なのは商標の問題だろうか。日本のミニシアター、シート小さい、スクリーン小さい、観客静か、と改めて感じた。
#11「RRR」 S. S. Rajamouli/2022/インド/Mar. 28/Delite Cinema○
インド最後の映画観賞は、つい2日前に観た作品のヒンディー語版。ボイスオーバーがヒンディー語になった以外、キャスティングもシーンも同じだったようだ。Ram CharanとJr. NTRが演じた人物は実在のヒーローらしい。じゃあたまたまRamaという名前だったので、Ram Charanに神様のRamaの格好をさせたということか。3時間というインド映画でも長尺な作品の前半のハイライトは、英国人Governerの邸宅で開催されたパーティーでのダンス合戦。西洋のダンスとテルグ映画ダンスの好対照はエキサイティングで『フレンチカンカン』のクライマックスを思い出した。後半のハイライトは地下牢に入れられたRam CharanをJr. NTRが助け出し刑務所を脱出する際の戦い。脚を負傷して動けないRam CharanをJr. NTRが肩車して襲ってくる兵士(?)をダブルライフルでバッタバッタと倒していくのは香港映画ばりに爽快だった。で、Jr. NTRが好きになるOlivia Morrisって何者かね。残念ながら今回も字幕付けてくれなかった。
#10「RRR」 S. S. Rajamouli/2022/インド/Mar. 26/Bhumika Digital 2K Cinema○
Baahubali』のRajamouli監督の新作はCOVID-19の影響で公開が延びに延びてバンガロールを離れる直前の3/25が初日。これまたせっかくなのでカットアウトのあるMajesticのシネマで観ようということになった。とにかくド派手な、これぞインド・エンタメ映画という感じだが、大英帝国による支配への抵抗という硬派なテーマなのでダンスシーンは一度のみで(エンディングにもある)、基本はRam CharanとJr. NTRの男の絆による1920年あたりの流血抗争の物語である。予告篇でRam Charanがいろんな格好で出てくるので複数の時代を語るものかと思っていたら違ってて、当人の立場がいろいろ変わっていくのであった。Ajay DevgnがRam Charanの父親役で、Alia Bhattが同許嫁役でボリウッドから出演。Ram CharanがRamaでAlia BhattがSita、ふたりは離れて暮らしている、というのはインド映画伝統の設定。覚悟していたが字幕はなかった。こんなにテルグ語話者がいるのか、バンガロール。英語の台詞にテルグ語をボイスオーバーするのやめてほしい。せめてテルグ語字幕にして。
#9「James」 Chethan Kumar/2022/インド/Mar. 19/Anupama Theatre○
去年急逝したAppu, Power Star, Puneeth Rajkumarの遺作。バンガロールは本作一色で盛り上がっている。じゃあ単館で観ようってことで、Majesticに赴きモーニング・ショウ(10:30am開演)。空いていた。李小龍の『死亡遊戯』みたいに撮れていないシーンを吹き替えで無理やり完成させたわけではなく、ちゃんと最後までPuneethが動いていた。ただし、カンナダ語版なのに声が違うなあと思ったら、ボイスオーバーはShiva Rajkumar兄貴がやったらしい。兄貴はPuneethの育ての親(?)役でも特別出演。話はありきたり。滅法強い警備員が実は秘密任務を受けた陸軍少佐。ちょっといくら相手がマフィアだからって殺しすぎ。硬派ってツラでもないのにPriya Anandとのロマンスもない。遺作だからって容赦しないよ。現実にとてもいいひとだったんだろうけど、役者としてはやはり親の七光りだったと思う。字幕なかった。
#8「Hey! Sinamika」 Brinda/2022/インド/Mar. 5/Balaj Theatre○
インド映画界で一番きれいな女優はNayanではなくAditi Rao Hydariである。鼻がもう少し小さいともっといい。演技についてはまだ成長の余地があるが(と今回も思った)、歌とダンスは一流。Hyderabadが生んだこのインド版Audrey Hepburn主演のコメディーはDulquer Salmaanとの共演で、なぜかタミル映画。監督はこれがデビュー作だがこれまで映画のダンスシーンを担当してきたひとらしい。なので本作にもふんだんにダンスシーンが組み込まれる。喋り続ける夫(DQ)から逃れるためカウンセラーKajal Aggarwalに夫への誘惑を依頼するがふたりが接近するにつれ後悔し寄りを戻そうとするたわいもない話の舞台は、Cochinに始まり、Chennai、Pondicherryと移動する。タミル映画なんだから一曲くらいはサリー姿のおばちゃんが混じって踊るシーンを入れて欲しかったな。Yogi Babuがどうでもいいエログル役で特別出演。僕もDQみたいな声だったらなー。字幕あった。このローカル単館はなんのチェックもなし、国歌もなし。
#7「Gangubai Kathiawadi」 Sanjay Leela Bhansali/2022/インド/Feb. 27/PVR: Forum Mall, Koramangala○
こないだのベルリン映画祭でプレミア上映されたSanjay Leela Bhansaliの新作。主演はAlia Bhatt。『Gang』っていうからドンパチものかと思ったら、Kamathipuraの娼館主の話だった。実話ベースらしい。恋人に売られたAlia Bhattが一娼婦から地域の議員(Presidentと言ってた気もするが)までなる過程を思い出形式で語る。歳とってなかなかいい演技しているな。いにしえのMumbaiセットは、いかにも“セットです”という感じに作られていて映画に雰囲気を与えるのに一役買っていた。でも、どうもBollywood映画にはワクワクしなくなったなあ。Alia Bhattが選挙での勝利スピーチをする会場のイラニカフェの名前が“Yazdani”だったぞ。直前に観たHuma Qureshiがアイテムナンバーで踊ってた。HQデーか。あとはCREDのあんちゃん(Jim Sarbh)が出てたな。きょうのPMはIndira Gandhiでなく、そのお父さんのJawaharlal Nehru。Manmohan Singhはよ。字幕なかった。
#6「Valimai」 H. Vinoth/2022/インド/Feb. 27/PVR: Gold, Forum Mall, Koramangala○
ごま塩頭Ajith Kumarの新作だが、これまでの作品とちっとも変わらない。やたらと強いスーパーコップ。MaduraiからChennaiに呼ばれて巨大ギャングを征伐する。これに家族の絆が絡む南インド仕様。Ajithの兄役になぜかAchyuth Kumar。相棒に苦手なHuma Qureshi。スーパーコップは何人も非情に殺したギャングをやはり何人も非情に殺す。殺しのライセンスをもっているのだろうか。怖い。建前として物語は就職できない若者に焦点を当てている。これはいまのインドが抱える社会問題なのかな。もしそこに目新しさがあるのだとしても、全体としては旧態依然。まあ『水戸黄門』みたいなものだと思えばいいのかもしれない。ダンスシーンはBollywood並みに派手だがタミルのおばちゃん達が出てこないのが不満。ごま塩頭と書いたけど、本作では髪を染めてた。でも若くは見えない。アクションスターはつらいよ。そういや、Kamal Haasanは何してるの? 最近のHaasan一家は低調だね。字幕あった。
#5「Majestic」 P. N. Satya/2002/インド/Feb. 19/Prasanna Digital 4K Cinema○
Darshanは最初からChallenging Starだったのか? そんなはずはないので、冒頭部分は今回のリバイバルに際して付けたのだろう。Darshanのデビュー作である。登場時のルックスに当惑する。知っているDarshanに見えないからだが、デビュー作ということは当時の観客の一部はこれがDarshanかと思ったに違いない。目が青くて歯が汚いRowdy。やることも残虐。で、Sparsha Rekhaに近づくためイメチェンすると、知っているDarshanを若くした姿になった。恋人のために更生しようとするが、悲劇的な結末を迎える。ダンスシーンは四度あったが、その度に一階席の観客がスクリーン前に出て踊り出すという、単館ならではの楽しいできごとがあった。そういえばオープニングのBangalore紹介シークエンスには、在りし日のSantosh TheatreとNartaki Theatreの勇姿も見えた。単館、カットアウトと共になくならないでほしい。20年前の作品でもあり最初から字幕は諦めていた。よって詳細は不明なままである。
#4「Veeramae Vaagai Soodum」 Thu Pa Saravanan/2022/インド/Feb. 5/PVR: Gold, Forum Mall, Koramangala○
KollywoodのベストアクターはDhanushで間違いないが、かっこよさではVishalが勝っている。固そうな体で繰り出すオーソドックスな格闘、踊れないダンス、狭い演技の幅。でも観ていてかっこいい。おそらく立ったときのモビルスーツみたいな姿勢のよさとあの目つきだと思う。新作は、息子の犯罪を隠蔽するため誰でも平気で殺す悪党に妹を殺され、そいつに立ち向かう無職(?)の男の話。相棒にYogi Babu (こいつも無職?)。相手役にDimple Hayathi (彼女は銀行員)。Ileana D'Cruz似の美人だけど、添え役。この3人は同級生という設定。残虐な上に重要人物も早々に犠牲になるので、観ていて気が重くなる。警官である父親は上司の悪事に何も言えない意気地なしでモヤモヤ。格闘シーンだけは楽しめたな。悪党を仕留めた最後にVishalは職を得るのだが、なんなんだこの結末は。よくわからん。というのも字幕がなかったからである。ワナッカム、マッチャン、タンビー程度のタミル語知識ではどうにもならないよ。
#3「Ombatthane Dikku」 Dayal Padmanabhan/2022/インド/Jan. 29/INOX: Mantri Square○
2017年のタミル映画『Kurangu Bommai』のカンナダ・リメイクらしいが、オリジナルはさいわい未見。オープニングにPuneethに捧ぐと出た後, DarshanとかAryaも出てきて派手な感じ。本篇が始まってみると、字幕がない。ここで撃沈を確信。 映像が素人っぽいし、俳優は魅力がないし、同じ型のふたつのバッグが引き起こすよくあるドタバタかと思ってボーッと観てた。そしたらそのうちそのバッグが同じものだということがわかり、いまだに話には付いていけないものの俄然おもしろくなってきた。なるほどリメイクしたくなるようなシナリオのようだ。主人公の男(Loose Mada Yogi)と恋人(Aditi Prabhudeva)がドーサの話をしてた。カーリーじゃなくてマサラでベンネ載せてとか(画面から想像)。そういうの、楽しい。引ったくり役のPrashanth Siddiはインド人には見えないのだけど調べたらSiddi族というアフリカ由来の少数民族のひとらしい。インドは広い。しかし、いかにもの低予算映画には英語字幕は付かないということは肝に銘じておかなくてはならないな。
#2「Hridayam」 Vineeth Sreenivasan/2022/インド/Jan. 23/INOX: Garuda Mall○
週末外出禁止令が解除され、ようやく新年2本目。劇場は50%キャパで安心。『Premam』を思わせる、Pranav Mohanlal主演の青春ものである。というわけでヒロインはふたり、Darshana Rajendran (前半のカレッジ時代)とKalyani Priyadarshan (後半の社会人時代)。最近Kalyani Priyadarshanはよく見るね。マラヤラム映画界でいま一番売れている気がする。面白いのは舞台がチェンナイの工科大学 (KC College of Technology; 実際にはKCG College of Technology) でそこで学ぶケララ人学生コミュニティーが中心となっているところ。こういうシチュエーションは結構あるのかな? 全体としてちょっと理想化しすぎている気がした。カレッジのSecret Alleyのエピソードが締めのパートで出てくるのもクサい上に捻りがない。時の流れをケータイで表現するのも。異常に評価が高いのは、新作映画にみんな飢えているからなのか? 英語字幕あった。
#1「83」 Kabir Khan/2021/インド/Jan. 1/Metro INOX Cinemas (Mumbai)○
2022年最初はムンバイでヒンディー語作品を観る。一応劇映画だよね。1983年のクリケット・ワールドカップでインドチームが優勝したというインド人なら誰でも憶えている、広島人にとっての1975年のようなできごとを記録に沿ってなぞる。主演はRanveer SinghでキャプテンKapil Devを真似る。額と歯が特徴的。他のメンバーも容姿含めモノマネしていたようだ。とにかく結末はわかっているし、お気楽に観られて高揚感も保証されたお正月映画であった。プロデューサーのDeepika Padukoneがカメオで(え?違うの?) Ranveer Singhの奥さん役。劣勢だからとマッチの途中でパスを破り捨ててスタジアムを出、盛り返すと慌てて戻るも入れてもらえない情けないエピソードは本当にあったのだろうか? またIndira Gandhiが出てた。わかりやすいPMだから? ぜひ将来はManmohan Singhをばーんと出す映画を誰か撮ってもらいたい。こういう映画だと以前は必ず国旗がバーンとはためいて観客全員起立だったけど、時代は変わった。字幕、当然なし。

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Updated: 5/8/2022

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